- 1.豊かになっても幸せになれない
- 2.人口千人当たりの病床数は日本が突出した世界No1
- 3.日本の入院患者の5人に1人は精神科!?
- 4.わが国の精神病院は入院の長さが世界一!
- 5.社会的入院が多いことが日本の問題点
- 6.日本のメンタルヘルス(精神的健康)障害の患者は少ない方です
- 7.マスコミは「バブル崩壊に伴う経済不安から自殺者が増加」と言っていますが、自殺者が増えた一番の原因はそれだけでは無い。
- 8.☆患者調査発表:精神科領域の異常な伸びが顕著に
1.豊かになっても幸せになれない
・日本人1人あたりの所得が30年間で6倍にもなったのに、生活満足度は変わっていない。
・世界最速のスピードで豊かになっても、幸せにはなれないのです。
出典:幸福の政治経済学―人々の幸せを促進するものは何か ブルーノ S.フライ (著)
2.人口千人当たりの病床数は日本が突出した世界No1
3.日本の入院患者の5人に1人は精神科!?
http://www.siruzou.jp/seikatu/12074/ |
4.わが国の精神病院は入院の長さが世界一!
http://www.siruzou.jp/seikatu/12074/ |
5.社会的入院が多いことが日本の問題点
イタリア、ドイツ、フランスなどでは、精神科の平均在院日数は1週間から3週間程度です。
諸外国では精神疾患を持つ人たちも早期に退院し、社会の中で生活しながら回復を目指すのが普通だそうです。
これに対して日本では、病院に閉じ込めておこうという考え方が強いのがひとつの問題といわれています。
入院加療が必要なくても、家庭が引き取りたくない、ケアができないという理由で、長期入院をさせられている「社会的入院」患者が少なくないのです。
6.日本のメンタルヘルス(精神的健康)障害の患者は少ない方です
WHO(世界保健機関)の行なった世界メンタルヘルス調査によると、メンタルヘルス障害の有病率は日本は8.8%でイタリア(8.2%)に次いで低い水準でした。
フランスは18.4%とわが国の倍以上、アメリカは26.4%と3倍です。日本は決して精神障害が多い国ではないのです。
わが国では患者が多いわけでもないのに、ベッド数だけは世界でもダントツに多いという実態にあります。
社会的な偏見や、精神病院の経営問題も関係しているかも知れません。
外で生活できるだけの十分な能力があるのに「監禁」されてしまっている患者も少なくない。
7.マスコミは「バブル崩壊に伴う経済不安から自殺者が増加」と言っていますが、自殺者が増えた一番の原因はそれだけでは無い。
警視庁発表 自殺者数の統計
警察庁発表 自殺者数の統計 | ティーペック株式会社(T-PEC株式会社)
その最大の理由は1997年から1998年に発生した自殺者の急増です。
上記のグラフを良く見ると分かりますが、平成9年から平成10年のわずか1年間で自殺者数が1万人近くも急増しているのです!
これはバブル崩壊直後の1991年頃よりも急激な勢いで、これだけでも「経済不安」が直接の原因ではないことが分かります。この1997年から1998年の間に何があったのか調べてみたところ、製薬会社の売り上げ急増時期と一致することが判明。特に精神薬関係の売り上げが1997年から今に至るまで、顕著に伸び続けています。
なぜ、自殺は減らないのだろうか。これまで自殺が多発する理由は「不景気」「ストレス社会」などにあるといわれた。しかし、ここには見落とされている観点がある。
同じく98年頃から抗うつ薬の売り上げが急伸しているという事実だ。実際、98年に173億円だった抗うつ薬の売り上げは翌年以降増え続け、06年には875億円に達している。
同時期にうつ病患者も急増した。厚生労働省の調査ではうつ病が大半を占める気分障害患者数は1999年に44万1000人だったが02年には71万1000人、2005年に。
8.☆患者調査発表:精神科領域の異常な伸びが顕著に
抗うつ薬の売り上げがこれほど伸びているにもかかわらず、患者は減っていません。「特効薬」が出たのであれば、どんどん患者は治癒して患者数は減ってもよいものです。患者が異常に増加しているのは、
①精神医療産業によるうつ病キャンペーンにより、過剰診断されている。
②患者が治っていないので長期間患者のままでいる。
ただそれだけのことです。